トーク内容

第1回 2006年9月23日(土)
10:30~ 「社会の中で生きる化学」
化学というと、一般的に試験管を振って実験しているようなイメージで語られる ことが多いのですが、今の社会の中の多くの場面で、そのようなイメージとは違っ た「化学」の成果が生かされています。化学が我々の身の回りのものとどのよう に関わっているのか、どのような方向性で発展していこうとしているのかを考え てみます。
12:00~ 「大きいだけじゃない!木星とその周辺環境」
巨大惑星木星、その直径は地球の11倍、先日惑星の分類からはずされた冥王星と比較すると、63倍にもなります。 その大きさ故、夜空の木星は一際明るく、金星が見えていない時期は一番星の座にあります。 近年、探査機による観測や望遠鏡を使った観測で、木星は単に大きな惑星であるだけでなく、 活発な火山活動が認められるイオの衛星(その惑星の月)の存在もあって、 大変ユニークな存在であることが分かってきました。 あまり知られていない、そのユニークな木星周辺の環境を講演者の研究を通して覗いていただく予定です。
14:00~ 「理科離れって、何でしょう? ~科学・日常・社会~」
「理科離れ」が起こっていると言われるようになって久しいです。 その一因は、科学と日常生活との接点が少なくなっているから、とも言われています。 果たして科学と社会、また日常との関係とは? ・理科離れって、ほんとうに起こっているんでしょうか?
・「文系」と「理系」 −理系白書から
・科学がわからなくても、生活には支障がない? ~「科学技術創造立国」の行方
・科学と幸福をめぐる大学生の一考察
・あなたにとって「科学」とは?
科学と人間の今までとこれからを、一緒に考えてみませんか。

第2回 2006年10月21日(土)
10:00~ 「DNAの時代 ~いい事とこれから~」
数千億円という前代未聞の巨額の予算と10年にも及ぶ長い期間を経て、 ヒトゲノム計画が完了しました。その結果、我々人類は どのような恩恵を授かるのでしょうか? そして、どのような 未来が待っているのでしょうか? ヒトゲノム計画によって我々が享受できると考えられるメリットとデメリット について考えていきたいと思います。
11:15~ 「ミクロの世界は波だらけ ~量子論からナノテクまで~」
一杯のティーを持って超ミクロの世界へ行ったとしましょう。 そこでは硬いはずのティーカップもティーの波紋のように揺らいでいるのです。 また、ティーは無残にもティーカップを幽霊のように通り抜けてこぼれてしまいます。 まったく常識の通用しない超ミクロの世界ですが、嫌なことばかりではありません。 ミクロの世界の性質を巧みに利用したのが現在のコンピューターや携帯電話、 最近流行のナノテクノロジーなのです。
12:30~ 「超新星爆発と宇宙物理学のよもやま話」
超新星爆発をいうのは、天文学、天体物理学のいろいろな場面で 活躍しています。そこで超新星爆発に関係した最新の話、例えば超新星を 使った宇宙論、またガンマ線バーストと超新星爆発についてお話しいたします。
13:45~ 「似非科学は本当はどうなの?」
日本は科学技術を発展させるためにたくさんのお金を使っています。 そのおかげで、科学技術は発展しているものの、なかなか内容が難しくて 、すぐには理解できないものが少なくありません。そのことと関係して いるのかは分かりませんが、非科学的なことを科学的であるかのよう に宣伝する商品など見かけます。 基礎的な科学の知識と思考があれば非科学的なことも見抜ける はずです。ここでは、似非科学といわれるものを例にとって、 科学的思考の大切さについて考えたいと思います。
15:00~ 「生物に学べ!ナノテク研究最前線」
21世紀を支えるテクノロジーとして、今「ナノテク」が注目され ています。ナノテクというのは、10万分の1ミリ(ナノメートル) の大きさを操る技術のこと。今や、携帯電話から化粧品までさまざ まなところに応用されています。そんなナノテクの研究に、生物を お手本にしてみようという考え方があります。というのも、複雑な 生命活動を支えているのが、DNAやタンパク質など「ナノ」サイ ズの生体分子たちだからです。 そもそもナノテクって何なの? 生物とナノテクの関係って?  何がおもしろいの? 私たちの生活に役に立つの? そんなハテナ をみなさんと楽しくお話ししたいと考えています。

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