集合写真

第27回 日本天文学会ジュニアセッション

日時2025/3/20
場所水戸市民会館
対象銀河学校2024に参加した生徒のうち17名
担当者桑江, 村尾

毎年3月に開催される日本天文学会春季年会では、中高生が自らの研究成果を発表するための場としてジュニアセッションが設けられています。昨年3月26日から29日に行われた銀河学校2024の生徒が同セッションにて研究成果を発表しました。当法人からは2名のTAが当日の引率と必要な事前サポートを行いましたので報告いたします。

ジュニアセッションへの準備

銀河学校に参加した生徒のうち希望者は、オンラインミーティングツールを用いて定期的なミーティングを実施することで、ジュニアセッションでの発表に向けた主体的な研究を継続してきました。これに伴い、生徒からの要請があった際には各班のTAや班長が必要に応じたサポートを提供しました。また、ジュニアセッション前日にはTAを交えた対面での発表練習を行い、発表に向けた最終調整を行いました

ジュニアセッション当日

今回のジュニアセッションでは、水戸市民会館にて3分間の口頭発表およびポスターセッションが行われました。各班の発表タイトルは以下の通りです。

  • A班:「ベテルギウスの大減光の特殊性の研究:
  • B班:「トモエゴゼンを用いた超新星の可視光多色撮像データから得られる考察」
  •   

    口頭発表では3分間という短い時間の中で、自分たちの研究成果を初めて耳にする人々にも理解してもらえるような分かりやすい説明をする必要があります。したがって口頭発表では要点を簡潔に話すことが重要です。前日練習ではこの点を意識して繰り返し練習を行ったこともあり、各班ともスライドを活用した非常に分かりやすい発表をすることができていました。

    ポスター前で記念撮影をするB班の生徒と班長・TA。受講者と講師が2列になって写っており、笑顔がこぼれる。
    ポスター前で記念撮影をするB班の生徒と班長・TA

    続くポスターセッションでは、ポスターを見に来て下さった方々に対する質問対応などを行いました。ポスターセッションでは口頭発表と比べて時間に縛られない自由な議論ができるため、活発な意見交換が行われる様子も数多く見受けられました。どちらの班も様々な質問に対する的確な対応ができており、1年間に及ぶ研究の成果を遺憾なく発揮していました。

    なお、各班の発表内容については日本天文学会ジュニアセッションのHPに予稿集が掲載されておりますので是非ご覧ください。

    会場前で記念撮影をするA班の生徒と班長・TA。2列に並んで写っているが、前で横になる受講者がいる。TA の一人は若干場違いなスーツを着ている。
    会場前で記念撮影をするA班の生徒と班長・TA

    総括

    ジュニアセッションに向けた準備の過程では、対面での活動とは異なり顔を合わせない状態で議論を進める難しさや、思うようにミーティングに人が集まらない状況で研究を進める難しさに直面したことと思います。そのような困難を乗り越えて発表できる形に研究成果をまとめ上げたことは、生徒の皆さんにとって非常に貴重な経験となったのではないでしょうか。

    参加者の中にはこれから天文学の道を志す人もいればそうでない人もいると思いますが、今回の活動を通して得た経験が皆さんの将来にとって価値あるものとなっていれば幸いです。

    (記:村尾)

    謝辞

    今回のジュニアセッション参加にあたっては、東京大学木曽観測所の皆さま及び銀河学校2024スタッフの皆さまに多大なるご助力を賜りました。この場を借りてお礼申し上げます。

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