大妻多摩中学校出前授業

大妻多摩中学校出前授業

日時2012/11/17
場所大妻多摩中学校
対象中学2年生163名、教員5名
担当者佐々木、枠本、長田

今回は天文に関する出前授業を行いました。しかし、「天文学」と言っても扱う範囲が広いのが事実 です。そこで、授業を行う前に生徒たちに事前アンケートを行い、聞きたい内容の1位と2位になっ た「星座」と「宇宙の構造」についての授業を行いました。

星座の話
星座の話

最初に星座と冬の星空の解説を長田が行いました。星座の話などは身近な話題ということもあり、 生徒たちの食いつきも良く、「今夜、さっそく星空を見てみます!」など、嬉しい反応が多数ありま した。その後、10分の休憩を挟んで、今度は宇宙の階層構造についての講義を佐々木が行いました。 まず、地球や他の惑星、太陽の説明を行った後、国立天文台のソフトウェア「Mitaka」を使って、宇宙 の果てまで旅をしました。地球を離れ、太陽系を離れ、銀河系を離れ、そして宇宙の果てまで行き、 宇宙の大規模構造を生徒たちに見せました。生徒たちは、教科書などでは見ることの出来ない現在の科学 で考えられている宇宙の姿を見る事が出来て、とても喜んでました。また、天の川の正体が私達の銀河 系を横から見た姿であるという事を初めて知った際には、生徒たちは驚きを隠せない様子でした。

佐々木講義
佐々木講義

授業の後半では、宇宙を研究するために様々な光で天体を見ているという話をし、身近な光でどの ような情報が得られるか、具体例としてニュースにもなった原子力発電所の話題を挙げながら紹介を しました。授業中にも休憩時間にも積極的な質問がたくさんあったのですが、時間の関係で全ての質 問に答える事が出来なかったのがとても残念でした。「ベテルギウスが爆発したら、オリオン座の他 の星はどうなるのですか?」「冥王星はそもそも何故、惑星になったのですか?」などの、本質的な 質問をするために、休憩時間や授業終了後に、講師の所に来てくれる生徒がたくさんいて、純粋な疑問 を講師にぶつけている生徒の姿がとても印象的でした。

生徒たちは卒業研究が今後あるということですので、研究のテーマとして今回の講義で得られた宇宙 の話が少しでもお役に立てれば幸いです。

授業風景
授業風景

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