所内見学の様子

横浜緑ヶ丘高校出前授業

日時2011/7/21
場所JAXA相模原キャンパス
対象横浜緑ヶ丘高校1,2年生 21名
担当者金澤、鳥羽、舘洞

今回の出前授業では、世界でも珍しい理工学が同じ建物に共存し、連携を取りながら研究開発を行う宇宙科学研究所において、「日本の宇宙探査最前線」というテーマで理学・工学の両側面から紹介を行いました。

まずJAXA紹介ビデオを見てから所内を見学しました。展示室ではたくさんの衛星やロケットの模型があり、興味深げに眺めたり熱心に質問する姿が見られました。また屋外のM-Vロケットの実機模型、M-3SIIロケット原寸模型の大きさに驚いていました。普段は見学することの出来ない飛翔体環境試験棟や構造機能試験棟では、まさに装置開発が行われている現場を見ることで、より宇宙探査を身近に感じることができたのではないかと思います。

所内見学
所内見学

次に工学的研究について金澤が、理学的研究について鳥羽が講義を行いました。宇宙工学は、宇宙という特殊環境に対応するため、かつ用途の多さのために、工学の中でも総合学問の性質が強く、多くの専門分野との融合が必要であることについて学びました。宇宙理学では、まず様々な波長で宇宙を見ることの大切さについて学び、地上まで到達しない波長があるため探査衛星を開発し観測することを、講師の研究に絡めて、赤外線天文衛星「あかり」などの実例を交えて紹介しました。また進路選択や大学院生活についての話もあり、得手不得手ではなく興味がある事に対して諦めない姿勢を持ち続けること、また数学や物理、英語など基礎となる科目をしっかる勉強するようアドバイスがあり、真剣に聴き入っている様子が見られました。

金澤の講義
金澤の講義
鳥羽の講義
鳥羽の講義

今まで学問としての宇宙理学や宇宙工学に興味を持っていなかった生徒も少なくない様ですが、難しいながらも面白かったという感想が多く寄せられ、非常に満足度の高い授業になったのではないかと思います。

関連リンク