第6回サイエンスカフェ in 松江

第 6 回サイエンスカフェ in 松江

日時2010/12/11
場所カラコロ工房 (島根県松江市)
参加者約 40 名
担当者大木、穂坂、藤貫、深瀬、宮田(英)、金澤、市川、山村、村仲、枠本

毎年恒例となったサイエンスカフェを松江市のカラコロ工房にてを行いました。 今年も松江北高校の高校生による発表をコラボレーション企画として取り上げました。

当日はサイエンスカフェの形式として、最初に30分ほどのスピーカーによるトークの後に、質問をする時間を設けました。

トーク1:「『やわらかい』幾何学入門」

穂坂秀昭(東京大学大学院理数科学研究科)

「ドーナツとコーヒーカップは同じ図形です」という触れ込みから入り、位相幾何学の世界へ誘う内容でした。途中ドーナツのオイラー数を求める実験が入り、参加者は熱心にドーナツを切り、オイラー数を求めていました。 講義終了後には積極的に質問する姿が見られました。

トーク1
トーク1
ドーナツを切ってオイラー数を求める
ドーナツを切ってオイラー数を求める

トーク2:「食卓から始まるロボットワールド」

大木健(東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻)

お茶を運ぶカラクリ人形から、ロボットの歴史、様々なロボットの紹介などへ話題を広げていく内容でした。動画を用いたロボットの紹介はかなりの人の興味を引いていました。 また、クイズでは意外と知られていないロボットのことについて出題され、驚きの答えにお客さんから「おー」という声が聞かれました。

トーク2
トーク2

松江北高校理数科発表:「島根の名産 宍道湖の七珍(しっちん)シジミのはたらき」

地元の特産の発表だけあってお客さんの反応はとても良いものでした。トーク1の実験の途中で野菜ジュースで薄めた水の中にシジミを入れ、シジミの浄化作用を見る実験の結果発表が行われました。 結果はあまり浄化されていませんでしたが、過去の実験の結果を用いてシジミには浄化作用があるということを説明しました。質問タイムでは地元の話題だけあって盛んに質問がとんでいました。

シジミの浄化作用の実験
シジミの浄化作用の実験
松江北高校の発表
松江北高校の発表

トーク2と松江北高校の生徒の間に松江北高校吹奏楽部のフルートとサックスの演奏が行われ、カフェの雰囲気をいっそう引き立ててくれました。

また会場では会員が持ち寄った錯視ゴマや書籍などといったサイエンスグッズのコーナーが設けられ、訪れた人の興味を引いていました。

サイエンスグッズの説明
サイエンスグッズの説明

アンケートでは「説明が分かりやすかった」や「とても面白かった」という感想を頂きました。皆様の科学への理解の一助になれれば幸いです。

謝辞

本イベントは島根県立松江北高等学校と共催で行い、同校の先生方に多くのご協力をいただきました。厚くお礼申し上げます。

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