第5回サイエンスカフェ in 松江

第 5 回サイエンスカフェ in 松江

日時2009/11/14
場所カラコロ工房 (島根県松江市)
参加者約 30 名
担当者鳥羽、金澤、高橋、藤貫、藤原、佐々木、深瀬、山本

概要

昨年に引き続き、島根県カラコロ工房にてサイエンスカフェを行いました。 今回は松江北高校の高校生による発表をコラボレーション企画として取り上げました。

当日はサイエンスカフェの形式として、最初に30分ほどのスピーカーによるトークの後に、質問をする時間を設けました。

トーク1「宇宙からの光 ~星々(オーケストラ)が奏でるハーモニー」

鳥羽 儀樹さん(宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究本部)

可視光だけでなく、宇宙からは様々な光(電磁波)が降り注いでおり、違う光では宇宙は違うようにみえるという内容でした。トーク導入にて天文学者へのイメージなどの紹介により場は和んでいました。そして、内容にかかわる電磁波の説明をされ、その後アンドロメダ銀河やオリオン座などを電磁波別に見え方が紹介されました。トーク後は宇宙の膨張に関する質問など多くの質問が出て、宇宙に対してのお客様の関心を強く感じました。

参加者に質問!
参加者に質問!

松江北高校発表「手のひらの雑菌について~打倒 目に見えない新型インフルエンザへのささやかな挑戦」

水洗い、石鹸洗い、アルコール消毒の効果を、実験結果をふまえて発表されました。植物性培地と動物性培地を作るところから始め、各培地に手洗い後の手をつけて、培地の変化を観察することで、効果を確かめていました。トーク後は「手洗い後、どれくらい効果が持続するのか。」という質問や、今後の実験に対する指摘なども飛び交い、高校生にとって今後の研究の役に立ったのではと思います。

高校生による発表
高校生による発表
質問タイム
質問タイム

トーク2「見える!~あなたを取り巻く「みえない流れ」~」

金澤 慧さん(東北大学工学部機械知能・航空工学科)

日常生活の中には様々な「流れ」が存在し、それらをコンピューターで計算することは、多くの場所で役に立つという内容でした。まず、日常に存在する「流れ」を紹介され、簡単な実験をテーブルごとに行い、お客様に「流れ」を体験していただきました。その後、コンピューターによる「流れ」の再現を説明し、新幹線の形の決定などを紹介されました。トーク後はコンピューター実験と現実とを比較する実用性などの質問もでました。

渦を見てみましょう
渦を見てみましょう
渦が見えますか?
渦が見えますか?

全体を通して、質問の時間を多くとることができ、スピーカーとお客様の意見交換が十分できたと思います。また、アンケート集計結果からお客様に満足していただけたカフェができたのでは、と感じます。

謝辞

本イベントは島根県立松江北高等学校と共催で行い、同校の先生方に多くのご協力をいただきました。厚くお礼申し上げます。

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