星の教室のテーマが伝えられました。

長野県立飯山高校星の教室

日時2007/10/30 - 31
場所木曽観測所
対象長野県立飯山高校(理数科2年生) 総勢42人
担当者宮田、内一、金澤、佐々木彩

今回の星の教室には、飯山高校の理系クラスの2年生、41名の高校生が参加しました。 また、飯山北高校の大熊先生がいらっしゃいました。

1日目

まず、開校式で研究テーマの発表などが行われました。その後、105cmシュミット望遠鏡の見学を行いまいました。

開校式の様子。皆ちょっと緊張気味。
開校式の様子。皆ちょっと緊張気味。
シュミット望遠鏡の見学
シュミット望遠鏡の見学

実習は三段階に分かれていました。 まず、実習1「視覚を使って距離を求める」では、教室で講義を聞いてから各グループに別れて実験を行い、物体のおおよその大きさから視覚を使って距離が求められるということを学んでもらいました。

次に、実習2「銀河までの距離を求める」では、パロマー天文台の銀河の観測データから、班毎に銀河を画像から何個か選んでもらいました。実習1で学んだ考え方を用いて、それぞれが選んだ銀河までのおおよその距離を求めてもらいました。

実習2の講義をきいている様子。
実習2の講義をきいている様子。

実習3の「宇宙の年齢を求める」では、ヒントはほぼ与えられませんでした。生徒の皆さんは、それまでに行ってきた実習の考え方などをもう一度復習しながら、グラフに引いた直線の意味や引き方、宇宙の年齢はどうやったら求まるのかといったことを班で議論し、それぞれで懸命に考えていました。その間、たとえ考えに行き詰まっても、他の班の意見を聞くために教室内をまわるなど、班という枠を越えて議論しはじめ、諦めず積極的に考える姿がありました。

実習中の様子。皆真剣です。
実習中の様子。皆真剣です。

22時くらいに一日目の作業が終わり、観望会の流れとなりました。しかし、12時過ぎまで雨が降っていたので最初はそれぞれ自由な時間をすごしていました。しだいに雨がやみはじめ、雲が少なくなり、雲間から星が見えるようになりました。雲が再度でてきてしまったため、あまり長い時間観望会をすることができませんでしたが、綺麗な星空を見ることができました。いつの間にか星を見ている生徒さんの数も増え、話題のホームズ彗星を双眼鏡で見たり、冬の星座を見つけたりしていました。観望会が終わった後も、一部の生徒さんが夜遅くまで議論をしている姿もありました。生徒さんたちの考えをスタッフの方に話している姿もみられ、とても印象的でした。

2日目

2日目は主に、発表準備と発表会でした。発表の内容についてはあまり指示を出しませんでした。生徒の皆さんは各班で求めた宇宙年齢と、宇宙についての疑問を熱く議論していました。班によって発表内容の重点が異なる様々な発表を見ることができました。質問については、最初は遠慮をしてしまい生徒さんたちがなかなか質問ができないかもしれないと思いましたが、時間になると、発表したグループの意見を詳しく聞いて自分たちの発表に取り入れようと質問をする生徒さんが沢山いました。そして、納得がいくまで質問をする姿が多くみられました。

発表間近。どのグループも話し合いが絶えませんでした。
発表間近。どのグループも話し合いが絶えませんでした。
いよいよ発表。緊張の瞬間です。
いよいよ発表。緊張の瞬間です。。
内一さんの講義。皆興味深く聞いていました。
内一さんの講義。皆興味深く聞いていました。
星の教室閉校式。卒業証書が一人一人に渡されました。
星の教室閉校式。卒業証書が一人一人に渡されました。

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